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某車メーカーのCMで6人のメンバーが“膝カックン”をしながら行進しているイメージが先行し、日本ではコミック・バンド的な扱われかたをしているむきもあったマッドネス。だが、70年代後半イギリスに巻き起こったツートーン・ブームの一員として、短命に終わったスペシャルズやセレクターとは違い、スカという枠におさまらない幅広い音楽性で息の長い活動を誇ったグループだ。
自らのサウンドをナッティ・サウンドと称し、79年に<スティッフ・レーベル>より「ワン・ステップ・ビヨンド」でデビュー。親しみやすいキャラクターと、レゲエの前身であるブルー・ビートを基本に、コミカルなガニマタ・ステップでバラエティにとんだ楽曲を聴かせた。それは、ザ・スカタライツなどの流れを汲む純粋なインスト・スカからパブ・ロックの系譜にあるパンク・ロック色の強いものまで――実にさまざまであった。またタイトなリズムと、ロンドン特有の曇った空を想起させるような哀愁を帯びたオルガンのメロディは、退屈をもてあますスラム街の若いルーディたちのハートをとらえ、さらにポーク・パイ・ハットに細身のスーツといったファッションも手伝い、クールでオシャレなダンス・ミュージックとして爆発的な人気をおさめるに至った。
そして昨今スカ・コア・ブームの到来により、スカとロックを融合したオリジネイターとして再び注目を集めている。 |
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